逆さまつげ

受診のタイミング

まばたきのたびにまつ毛が眼球にこすれてしまい、目のゴロゴロ感や痛みを感じるようになります。
睫毛内反とは、睫毛の向きが眼球の方を向いているため、眼球と接触してキズを作りさまざまな症状をきたしますので早めの受診をお勧めいたします。

まつげが目に刺さり、痛みや異物感などを起こす病気です。様々なタイプがあり、眼瞼内反(がんけんないはん)・睫毛乱生(しょうもうらんせい)・睫毛内反(しょうもうないはん)などに分けられます。程度の軽いうちはまつげを抜く処置で対処できますが、ひどくなると手術が必要になります。先天性(生まれつき)と加齢に伴い生じるものとがあります。睫毛乱生症は一部の睫毛が眼球側を向いている状態で、高齢者に多くみられます。

症例

  • 術式 睫毛内反症・内眥形成術
    リスクや
    副作用
    再発、術後出血、再手術
  • 術式 睫毛内反症・内眥形成術
    リスクや
    副作用
    再発、術後出血、再手術
  • 術式 上下+内眥形成
    リスクや
    副作用
    再発、術後出血、再手術
  • 術式 上下+内眥形成
    リスクや
    副作用
    再発、術後出血、再手術
  • 術式 上下+内眥形成
    リスクや
    副作用
    再発、術後出血、再手術
  • 術式 上下+内眥形成
    リスクや
    副作用
    再発、術後出血、再手術

自然経過での回復

0歳時の有病率は50%程度もあります。
年齢とともに減少し、10歳以上では自然回復はなくなります

手術(睫毛内反症・内眥形成術)の
説明と注意点

手術方法

睫毛近傍の皮膚を切開し、内部を縫合することで睫毛を外反します。
術後には、切開創は二重瞼になります。

顔貌の変化

術前には、異物感からしかめ面のような表情になっていますが、これがなくなります。

手術後の回復

手術直後の創部は目立ちます。手術から、3か月から6か月で周囲と馴染んできます。

再発について

  • 睫毛の向きは、手術直後にかなり下を向きますが、徐々に戻ってきます。
  • 人間のからだは元の形に戻ろうとするため、再発する可能性があります。
  • 再発の可能性は5%程度です。
  • 再発した場合には、再手術を行います。

内眥形成(目頭切開)

目頭に皮膚が被っている場合には、同時にこれを処理する必要があります。
手術によって、眼がはっきりした印象になります。

左右差について

もともと人間の顔は左右対称ではないため、完璧な左右差のない状態に作成することは出来ません。
それでも左右差が大きければ追加で縫合処置や、再手術を行う場合があります。

手術後の注意

  • 直後から、創部を出来る限り冷やしてください。しっかり冷やすことで痛み、腫れを防止することができます。
  • 術翌日から、洗髪、洗顔は可能です。創部を綺麗に保ちましょう。
  • 運動は3日後より可能です。
  • 眼軟膏は約1週間使用します。この間は、常に創部に塗っておくようにしてください。このため、化粧は約1週間後から可能です。

手術後の注意

  • 創部は日焼けに弱いため、強く日焼けをすると創部のみ黒く残ります。
  • 真っ黒になるような日焼けは術後6か月間避けましょう。
  • 日常生活に伴う日焼けは、問題ありません。

キズの治り方

  • キズが治るには半年以上の時間が必要です。
  • 腫れや痛みがつらいのは2日目までで、その後は回復に向かいます。

高濃度ビタミンC点滴

点滴の写真

当院では術後の高濃度ビタミンC点滴をお勧めしております。
高濃度ビタミンC点滴には傷の修復や炎症を早く鎮める作用があります。

創傷の修復

炎症を抑える作用があり、やけどや術後の傷などの回復を早めます。
術後の点滴によりダウンタイムを少しでも短くしたい方はご相談ください。
また、高濃度ビタミンC点滴には 他の作用もあります。